華麗なる国王の囚われ花嫁~若き絶対君主の一途な愛~
「―――私だ」
その声にハッと気付く。
アレックス王子!?
まさかこんな遅い時間に部屋に来るなど思ってもみなかったものだから、さらにドキリと心臓が跳ねた。
急いで扉を開ける。
そこにはひとり、ラフな白のシャツとトラウザーズを着た王子が立っていた。
「こんな遅い時間に来てしまってすまない。……入ってもいいだろうか」
そう聞くわりには、既に王子の片足がその扉を閉めないようにと、部屋の中に半分侵入している。
仕方なく頷いて私は部屋へと招き入れた。
中へ入ると、王子はそのまま椅子に腰掛ける。
私はどうしたらいいか分からず、扉を閉めたあとその場で立って、様子を伺っていた。
「どうしたソフィア。気にせず座ったらいい」
そんな私に気づいて、王子はベッドに腰掛けろと促す。
断るわけにもいかず、言われた通り座った。
「この時間までずっと寝ていたのか?ナディが揺すろうが叩こうが起きなかったと、呆れた顔で話してきたぞ」
そう言って、くつくつと笑う。
「え、あ、それは。どうも疲れていたようで全く覚えていないのですが、まさかそんなことになっていたなんて、本当、お恥ずかしい……。申し訳ありません」
「ククッいや、いいんだ。それよりも大丈夫か?昼から食べていないから、腹が空いているんじゃないか?」
「いえ、大丈夫です。お気遣いありがとうございます」
その声にハッと気付く。
アレックス王子!?
まさかこんな遅い時間に部屋に来るなど思ってもみなかったものだから、さらにドキリと心臓が跳ねた。
急いで扉を開ける。
そこにはひとり、ラフな白のシャツとトラウザーズを着た王子が立っていた。
「こんな遅い時間に来てしまってすまない。……入ってもいいだろうか」
そう聞くわりには、既に王子の片足がその扉を閉めないようにと、部屋の中に半分侵入している。
仕方なく頷いて私は部屋へと招き入れた。
中へ入ると、王子はそのまま椅子に腰掛ける。
私はどうしたらいいか分からず、扉を閉めたあとその場で立って、様子を伺っていた。
「どうしたソフィア。気にせず座ったらいい」
そんな私に気づいて、王子はベッドに腰掛けろと促す。
断るわけにもいかず、言われた通り座った。
「この時間までずっと寝ていたのか?ナディが揺すろうが叩こうが起きなかったと、呆れた顔で話してきたぞ」
そう言って、くつくつと笑う。
「え、あ、それは。どうも疲れていたようで全く覚えていないのですが、まさかそんなことになっていたなんて、本当、お恥ずかしい……。申し訳ありません」
「ククッいや、いいんだ。それよりも大丈夫か?昼から食べていないから、腹が空いているんじゃないか?」
「いえ、大丈夫です。お気遣いありがとうございます」