華麗なる国王の囚われ花嫁~若き絶対君主の一途な愛~

「やっ……!」

拒否の声を上げるが、身動きが取れず逃れられない。

あっという間に私の唇は、その手中に収められた。
有無も言わさず、王子が私の咥内へと侵入してゆく。

「ん、んうっ」

抵抗しようにも、逆に力が奪われていくような濃い口づけ。

それは初めての経験だった。

息もできない。
頭の中が真っ白に染められていく。

足はがくがくと震え、自身の力では立っていられないほどの力の抜けよう。


「……さあ、言えソフィア。なにがあった?」

「……っふ」


唇をずらし、王子は囁くように畳みかける。

言わなければ止むことはないと思った。


この腕の中に掴まってしまった以上、自分自身では逃げ出すことは敵わない。

言わないと、この行為は繰り返される。



もう耐えられない。

この猛攻には……!!

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