華麗なる国王の囚われ花嫁~若き絶対君主の一途な愛~

「お前は可愛い奴だ。そんなことで苦しんでいるとはな」

「なっ……!違います!そうではなく私はっ!」

「それは嫉妬だろう?」

「するわけないっ!!アンタに対しては決して!!」

「……そうか」


ついムキになって乱暴な口調で言い返してしまったが、王子は笑みを見せたままで、怒ることはしなかった。


「まあいい。今日はゆっくり休むんだ。悪かった、手荒な真似をしてしまって」

「本当に……その通りで」

「ではおやすみ、ソフィア。いい夢を」


王子はそう言って最後もう一度、私の頭を撫でると部屋を出ていった。


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