華麗なる国王の囚われ花嫁~若き絶対君主の一途な愛~
――触れた部分が熱い。
王子がいなくなってもなお、私の胸の高鳴りは収まらず、より激しさを増していた。
なんで?
どうして?
理解ができず、そんな言葉で自分を問うばかり。
思えばエリスの発言を聞いたときからだ。
自分自身でも戸惑うくらい、今までに味わったことのない不思議な感情が、私の心を揺さぶっている。
違うでしょう?
私は、王子のことなんてなんとも思っていないんだから。
……これは嫉妬なんかじゃない。
違う、違うの。
そんなんじゃない!
――私が王子を好きになるなんて、あり得ない……!!