私がキスしたいのはあなたです。
夏2
ふと昔の初恋を思い出していると、いつの間にか授業が終わり、部活の時間が始まった。
部活に向かう前に、明日の欠席届を出しに職員室に向かう。
顧問のところに直接向かうと、先生は明日の大会のプログラムを眺めていた。
「おお、長谷部、どうした?」
「明日の補修の欠席届を出し忘れてました。」
「ああ、分かった。預かっておくよ。」
「ありがとうございます。それ、明日のプログラムですか?」
先生は、私が指さした方向を見る。
「そうだ。今年も鎮西学園は粒ぞろいみたいだな。」
鎮西学園とは、県内トップで全国トップの水泳強豪校だ。
そして、小川が進学した高校でもある。
「そうみたいですね。」