私がキスしたいのはあなたです。

夏2




ふと昔の初恋を思い出していると、いつの間にか授業が終わり、部活の時間が始まった。


部活に向かう前に、明日の欠席届を出しに職員室に向かう。


顧問のところに直接向かうと、先生は明日の大会のプログラムを眺めていた。


「おお、長谷部、どうした?」


「明日の補修の欠席届を出し忘れてました。」


「ああ、分かった。預かっておくよ。」


「ありがとうございます。それ、明日のプログラムですか?」


先生は、私が指さした方向を見る。


「そうだ。今年も鎮西学園は粒ぞろいみたいだな。」


鎮西学園とは、県内トップで全国トップの水泳強豪校だ。


そして、小川が進学した高校でもある。


「そうみたいですね。」


< 13 / 26 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop