黒猫くん
出会い
出会いの春。
私、佐倉 姫瑠は今日から高校生です!!
って言っても中高一貫の学校に通ってたわけだからなんの出会いもない。
ほとんどが同じクラスメイト…
「恋はしたいよなぁ…」
そうつぶやきながら学校へ向かっていると、
「姫瑠に恋はまだ早いよ〜」
そう言って抱きついてくる親友の遠藤 ちさき。
「ちーちゃん!
いつのまにいたの?!?!」
「いや、ずっと横にいたんだけど姫瑠が気づかなかっただけよ?」
ちーちゃんは呆れた様子でそう言う。
忍者になれるんじゃないかな…
「ってゆーか!私に恋は早いってどーいうことよー!」
そうだ、私はここの部分に引っかかっていたのだ。
私だって恋くらいしてみたいもんだ。
ちーちゃんや周りの子の話を聞いてると胸がほわほわ〜ってしてキュゥってなるんだもん。気になるわ!
「まあ、恋はしようとおもってしたらダメだからね〜?心で感じるのよ!」
ちーちゃんはそう言ってくれるけど、その"心で感じる"が具体的にどんな感じか教えてくれないとわからない…