黒猫くん
どうしよう、すごくドキドキして緊張しているのに目が離せない。

「あ、あの、えっと、私の家の前で倒れてて…えーっと、大丈夫ですか?」

こんな綺麗な人とお話したことないからすごく緊張するよおお…

「あー、ここ君の家だったんだ。
大丈夫大丈夫。お腹空いて倒れてただけだからね〜あははっ」

お兄さんは綺麗な顔をクシャッと笑って見せた。

いやいや?お腹空いて倒れるって…

「それ大丈夫じゃないですよ!」

この人雰囲気ある人だと思ったけど、違う!ただの呑気な人だ!!

「あははっ、僕女の子に怒られたの初めてだよ〜」

「そんな事言ってないで、私の家に来てください!なにか作るので!!」

とにかくこの人をほったらかしたらまたどこかで倒れてしまう!

私はとりあえずお兄さんを家にあげることにした。




これが、私と黒猫くんとの出会い。
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