最後の1球




その後、自己紹介を生崎をして、マネージャーの仕事を一通り監督から教えてもらって最後は俺らの練習を見ていた。


なんでか知らないけど、俺と大沢は同じ方面の家。


そして、生崎も。


「あ~!今日はなんか疲れちゃったなぁ!」


背伸びをして、気持ちよく深呼吸する生崎。


さっきのことを聞きたかったけれど、大沢がいるので控えた。



「ねぇ、二人はどっち?」


そういいながら生崎はクレープ屋と大福屋をさした。


「俺はー・・クレープかな」


大沢がよだれをたらしながら言う。


「俺大福。甘いのキライなんだよ」


「生崎は?」


「あたしッ?ん~・・両方かなッ!」


なんだよ、それ。



「どっちかにしろよ」


「・・じゃぁ~・・大福!クレープは混ぜ混ぜがキライ」



「フッ。なんだよ、混ぜ混ぜって」



「なんか混ざってるジャン」



「あ、あたし右なんだ」



は・・・・・?



マジかよ。



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