最後の1球
マネージャー
そんな俺が・・
「ハッ?マネージャーっすか?」
部長の亮先パイに言われた俺。
「そうだよ!達也なら、ふさわしいかなって!1年のリーダーだろッ?」
リーダーって・・冗談!
「それだったら、2・3年生が居るじゃないですか!」
「ハア?ぶっさいくなんだよ、ドイツもコイツも!」
・・・・・・あんた、彼女いるんじゃないの。
心の中で、思いっきり突っ込んだ俺。
「ひなたちゃんしかいないよ、可愛い子。でだな、噂で、こう聞いたんだ」
どう聞いたんですか・・。
「今年の1年はレベルが高いって」
・・・・・・・・それ、先パイの勘違いじゃないんですか。
「それは、違うと・・・」
そのとき、浮かんだ顔。
最近よくしゃべる、隣の席の女子。
生崎亜恋。
外見はサラサラの肩までのストレートヘアの髪に、ちょっと細めの一重の眼。
誰でも「あ、可愛い」と思う女子。
「心当たり、あるのかッ!?」
先パイがキラキラとした目で言う。