最後の1球
あたしは、涙が出てきた。
「あり・・がと・・・うッ・・!」
「うう・・」
結局、その日は空野の家に泊まることになった。
空野って言うのはやめて、呼び捨てで呼ぶことになった。
「なんか・・ごめんね?美優ちゃん」
「いいの、いいの!お兄ちゃん、野球バカだから女の子連れてくるなんて、初めて!話、聞かせてよ?!」
「・・えぇ・・」
とりあえず、お兄ちゃんのことをのぞいたことを話した。
「いいなぁ・・・てか、お兄ちゃんやるね!見直した!」
「達也、カッコいいんだよ。野球してるときなんて、キラキラ輝いてるの」
「いいなぁ!」
「美優ちゃんはないの?」
「・・ある。けど」
「なんかね・・複雑なの」
その夜は、美優ちゃんの恋バナで盛り上がったのでした☆