最後の1球
「練習戻ろうぜ?」
「ああ」
俺はベッドかあ起き上がり、グラウンドに行く。
キラキラ輝くマネージャーの生崎。
「達也、もういいの?」
「まぁな。誰かさんがやったおでこまだいてぇけど?」
おでこを触りながら意地悪っぽく言う俺。
「・・ごめんねっていってるジャン?」
まだ言うかって顔をする生崎。
ちょっとふくれっつらの大沢。
ずっと、このままの俺らがいい。
ずっと・・。
ずっと・・・・・・。
大沢、ごめん。
俺、大沢が生崎のこと好きなのはわかってる。
だけど・・俺、やっぱり好きなんだ。
それでもすきなんだ。
生崎のことが――――――・・・・・・・・。
でも、このことはお前には言わない。
生崎にも。
自分の心の中にしまう。