最後の1球
パタン・・
後ろから、物音がした。
それを見た瞬間、血が引いてくのがわかった。
俺は、一気に青ざめる。
オアざめた顔をする。
「・・・・・生崎・・・!」
「あ・・ハハハ・・・監督が呼んだから、呼びにきたんだけど・・・」
「あ・・サンキュ先行ってるわ」
大沢は先に出て行く。
「俺も行く」
俺は、このときガキだった。
だから、何もいえなかった。
「待って・・!」
「ごめん。俺、行くから」
冷たい俺。
俺、最低だ。
最低な男だ。
最低男だ。