最後の1球
向こうからファイルを持った達也が来た。
「生崎、これ。仕事追加らしいから」
「あ・・ありがと・・・」
達也・・。
あの日から、ずっと気まずいまま。
・・・・・・あたし、何したいんだろう。
ずっと、そんなことを思ってた。
ここで嘘ついていく意味あるの?
本当の好きな人を、傷つけていいの?
――――――――自分にうそついていいの?
あたし・・
これであってるのかな。
悩んでたとき、結衣奈にあった。