レンタル彼氏~イケメン達とひとつ屋根の下~
しょーがない、下で待っていよう。
私は東城さんがいる一階事務所に向かった。
「あれ、蓮叶は?」
「着替えるから待ってろって言われました。」
「あーそう。あのさ、
東城じゃなくて秀明って呼んでくんない?
名字で呼ばれんの好きじゃないんだよね。」
東城さん…じゃなくて、
秀明さんが頭を掻きながら言う。
「分かりました。じゃあ、秀明さん、で。」
男の人を下の名前で呼ぶのは、
慣れなくて少し緊張した。
「ん、それでいーよ。」
秀明さんがにっこりと笑いながら、
私の頭を撫でる。