レンタル彼氏~イケメン達とひとつ屋根の下~
その後も蓮叶君は手伝う事なく、
ソファーで悠長に音楽を聞いていた。
「はぁ、やっとまとめ終わった…。」
秀明さんが部屋にはほとんど何もないって言ってたから、棚とかテーブルも持って行かなきゃ。
私は車に荷物を積もうと棚を持ち上げると、
蓮叶君が私から棚を取り上げた。
「えっ…。」
「重いのは俺が運んでやるから、
お前は軽いの持て。」
「え…ありがとう…。」
あれ、なんだ優しいところあるじゃん。
私はボストンバッグを抱えて車に詰め込んだ。
事務所に帰ると秀明さんはいなかった。
そういえば用事があるっていってたっけ。