レンタル彼氏~イケメン達とひとつ屋根の下~
「あ、遅れてごめんなさい。」
「いや、まだ時間じゃないから大丈夫だぞ。
皆揃ったし、車まわしてくるわ。」
そう言って秀明さんは外へ出て行った。
「しっかし、色気のねぇー格好だなぁ。」
デリカシーの欠片もない蓮叶君の言葉に
ムカっとする私。
「なっ…!余計なお世話っ!!」
すると、
目の前にやってきた智悠さんが言った。
「そんなことないよ。こんなに可愛いのに。蓮叶が見る目ないんだよ。」
「そーだよ!しおりん、すっごく可愛い!」
「智悠さん、琉海君…。」
二人の優しい言葉にジーンする。
「ちっ…んだよ、それ。」
「そろそろ出発するぞー。」
外で呼んでいる秀明さんの声で車に乗り込み、ハートフルサービス社員一行は出発した。