約束の代償
それから、2ヶ月が経ち

踏ん切りはつかないけど
半ば諦めかけていた私がいた。



明日、連絡がこなかったら
私から連絡するんだ!


そうやって毎日が通り過ぎていた。


そして今日もまた同じことを思いながら
会社からひとり寂しく家路へ向かう。


玄関を開けようとした時、

「瞳!」

後ろから優しく包み込む大きな手。


守くん?



「今まで連絡出来なくて本当に悪かった」





公園の桜の花びらが舞うのを
2人で見つめながら話をした。


< 10 / 37 >

この作品をシェア

pagetop