約束の代償
ふらつきながら家に帰ると
今日も優しい守と
可愛い瑠璃が
私の帰りを待っていてくれていた。


「どうだった?
少しは気持ちが楽になったか?」

優しく守が抱き寄せる。


「私…。」
言いかけた言葉を飲み込んだ。


守に心配かけちゃいけない!
霊媒師って言ったって本物かどうか
わからないじゃない!

そう自分に言い聞かせた。


「疲れてそうだね、
いつものジャスミンティーを置いとくから
飲んだら少し横になった方がいい。
俺は、瑠璃を寝かせてくるよ」


「ありがとう」


いつも心配して寄り添ってくれる守。
不安にさせちゃいけないよね。


心がホッとなるような温かいジャスミンティーを口に含んだ。


本当にいつもありがとう、守。



二階へ瑠璃を寝かしつけに行く守の背中に
御礼を言った。


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