約束の代償
『たとえ生命が削られたとしてもいい
大切なあなたが幸せになれるなら。』


瑠璃を見ていると
幼い自分を思い出す。


そういえば、どこかで聞いたことがある言葉

『たとえ生命が削られたとしてもいい
大切なあなたが幸せになれるなら。』

いつもモモちゃんに、そうお願いしてたのを
思い出す。


まさかね。


モモちゃんは、ただのぬいぐるみ。
モモちゃんと取引なんて出来るわけない。

しかも、今までだって
誰にも話せない悩みを黙って聞いてくれてたじゃない。


昔のことを走馬灯のように思い出した。



いつもモモちゃんに話すと
次の日には思ったように周りがよくなっていったのを思い出す。


あの時も、そうあの時も。
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