約束の代償
第2章 運命の扉

守くん

お母さんのリハビリも無事に終わり
今までと同じ生活を取り戻した頃

私も晴れて成人式を迎えることが出来た。

お母さんはリハビリで大変だったのにも関わらず、私が前から気に入っていた振袖を準備してくれていた。



雪がチラチラと降る成人式では
久し振りに会う同級生との再会に
より一層のトキメキをくれた。




中学の時のクラスメイトの
加藤 守くん。


当時は、
席が近くになれば話す程度だったけど
成人した彼の姿は
昔の記憶が思い出せないほど
男らしくなってカッコよくなっていて
少し目を逸らしてしまうくらい
私をドキドキさせた。



二次会の同窓会では
すでに意気投合していた私達は
お互いの連絡先を交換して
また近々会う約束もしていた。


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