君の隣で笑ってたいんだ
君の隣で笑ってたいんだ
「遥あああ」
「何?」
「また振られたあああ」
「バカ」
黒沢くんに振られて、教室に戻って10秒。
ちょっとくらい慰めてよ。
「またあんた告白したの?
いい加減にすれば?」
「つい...」
「相手のことを認めてすぐに出てくるものは普通告白じゃないから!
あんたのそれは世間一般の事じゃないから!!」
「そんなに言わなくったっていいじゃーん
本気だったよ~」
「事実。
本気だったのはわかるよ。あんたはそういうのふざけて言わないし。」
言ってることはめちゃくちゃ冷たくてドライだけど、誰よりも私の事を想ってくれる親友。
改めてその事を実感して、心がじんじんする。
「んもう!
遥、私の彼氏になって!!!」
「嫌」
私はさ、ずっと遥の隣にいたいよ。
楽しく過ごしたい。
だからさ、いつか私に彼氏が出来たら祝ってね?
「遥ったら照れないの~!
もー私達付き合お!!うん、付き合おう!!!」
「照れてないし。
勝手に話進めるのやめてくれる?」
「ふふーん、冷たいこと言って遥は顔が赤くなるから可愛いんだな~
もー、遥大好きぃぃ!」
「っ、......バカッ!
気持ち悪いこと言わないで!」
「遥ったら、かーわーいーいー!」
「うるさいバカッ!」