夢から醒めた夢
「ヤるだけの女を家にはあげない。どこかのホテルだと思う。それに、こうなったら慎吾は連絡つかなくなる」
「そんなっ……」
そう言われたら、もうどうしようもない。
まさか、こんなことになるとは思わなかった。
「だけど、不思議だよな。今回は、持ち帰りしないはずだったのに」
「仲間の誰かと繋がっているのは嫌だからって、今日は飲みを楽しむって言っていたのにな」
男たちがそんなことを言っているけど、なんの慰めにもならない。
無理なことかもしれないけど、何もないことを祈るしかない。
後悔したところで、どうしようもないのだから。