夢から醒めた夢
「本当に、ごめんねっ」
「イヤ、それを知っていたとしても男を止められないでしょ。仕方ないよ」
まぁ、1番悪いのは私だから。
後先考えず酔っぱらった自分が悪い。
「でも、体は大丈夫なの?」
「んー、痛いし、違和感はある」
「だ、大丈夫じゃないね……」
「ヤるだけの相手にナマではやらないから、たぶん大丈夫でしょ」
「そんなの分かんないよぉ。酔ってたら勢いってこともあるし」
うわー、それは嫌だなぁ。
でも、そうなって困るのは相手も同じ。
ヤる女はいっぱいいるみたいだし、そんなヘマしないでしょ。
「それより愛梨ちゃん……。気づいているよね?」
「何が?」
「首元……」
言いにくそうに、それに少し恥ずかしそうに顔を背ける。
それでも、恐る恐るな感じで首元を指しながら言う。
「やっぱり、目立つ?一応、隠してるつもりなんだけど」
「目立つよ。それに、見慣れないから違和感が……」