夢から醒めた夢
3th*poker face
菜緒には平然と言ってみたものの、内心不安はあった。
相手がどれだけ酔っていたのかは分からない。
けど、ヤるだけの相手にそんなことはしないだろう。
それでも、絶対はないんだ。
避妊だって、100%ではない。
そう考えてしまうと、後悔が押し寄せてくる。
飲まなきゃ良かった。
イヤ、行かなければ良かったって。
1回目で妊娠はしないだろうと思っても、それだってゼロじゃない。
結局、どうすることも出来ないから、生理が来るまで待つしかなかった。
そんな中、母親から仕事場の仲良いもので飲み会するから来ないかと誘われた。
というのも、私も何度か逢っていて、今回もおいでよと呼ばれたらしい。
だから、行くことにした。
お酒で失敗したからといって、禁酒にする訳はない。
そんなことしたら、ストレス発散が出来ない。
それでも、相手によって飲む量、ペースは考えた。
だけど、今回は親だ。
ある程度は安心出来た。