夢から醒めた夢
彼が連れて帰ったのだから、覚えていない訳はない。
それに、こんな想定外のところで再会すれば、多少反応はあるはず。
それがないということは、別人ということか。
その後、もう1度乾杯をし、男2人も中に加わった。
ただのイケメンに興味はない。
だから、特別話しには行かなかった。
彼も話しかけてはこなかった。
その代わり、大貴の方は話しかけてきた。
ちゃっかり隣に座って。
一応愛想よく話した。
そう何度も逢わないと思うけど、母親の同僚だから邪険には扱えない。
さっきのイケメンもこの大貴って人も若く見える。
実際、若い子って言っていた。
むしろ、年下じゃないかな。
まぁ、適当に相づち打っているだけだから、ほとんど話しの内容は頭の中に入っていない。
それよりも、飲んで食べていた。
そのうち、大貴がおばちゃんたちに呼ばれて離れていった。
ふぅっと一息つくと、そこへ母親が来た。