夢から醒めた夢



だけど、間違いない。

この前、連れて帰ってヤったのは彼に違いない。

だって、慎吾という名前にイケメンまでなら他にいるかもしれない。

でも、さすがに女の子とヤりまくっている人なんて、そうはいないだろう。


まさか、母親の仕事場の人だったなんて。

想定外のことだ。

だけど、これで2度と逢わないことは決定した。

まさか、同僚の娘に手出しはしないだろう。

これが、いいことなのか分からないけど。


彼だって後悔しているだろう。

マズイところに手を出したと。

お母さんには悪いけど、こうなってしまったら大貴とも付き合えない。

まぁ、付き合うつもりもないし、向こうだってその気はないだろう。

その気だったとしても、真実を知れば嫌がる。

これでいいんだ。

反応しない理由だって、これ以上関わりたくないということだろう。

だから、話しもしない。

これで、全て終わり。

全て忘れればいい。

今後、何もないのだから。




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