夢から醒めた夢
胸が大きいのは否定しないけど、邪魔なだけなんだけど。
それに、小さい菜緒の方が守ってあげたい感じで可愛いのに。
そう思うけど、菜緒はものすごいショックみたいだ。
「じゃあ、今日の飲み、やめる?」
「それは、やだっ」
食べ過ぎだろうが、それでも食べるらしい。
まぁ、飲みをやめるのは私も嫌だけど。
そんな話しをしながらも、無事に服を買って2人で居酒屋へ行った。
「愛梨ちゃん、スマホは出しておいてね」
菜緒のその一言で、テーブルの上にスマホを置いておくことになった。
「げっ。……嫌だよ」
「ん?どうしたの?」
スマホを鞄から取り出したついでに、ラインを確認すると大貴から入っていた。
「ほら、母親との飲み会で知り合った大貴って人。とうとう逢おうってラインが来たんだけど」
「えー、いいじゃん。逢ってみたら?」
「イヤ、私はそんなつもりないから」