夢から醒めた夢
「まぁ、そんなものか。あたしのとこにもいるもん。そういう上司」
「やっぱりね。
だいたい、私は内容も知らないのに聞かなきゃいけないんだよ?ずっと頭の中、ハテナが回っていたわ」
「えっ、それで怒られるって、本当にありえないね」
さすがの菜緒も呆れている。
だけど、少し話したから落ち着いてきた。
これなら、周り気にせずヤケ酒なんてしないかも。
「とりあえず、飲んで忘れようよ。愛梨ちゃんは、相手探す訳じゃないしね」
「私は、会費分飲み食いしたら帰るからね」
「分かっています。女の子側なは言ってあるから大丈夫だよ」
まぁ、女側にしてみればライバルが減って嬉しいだろう。
どこまでみんなが本気なのか分からないけど。
「ところで、今日のってどういう集まり?男に知り合いいるの?」
「えっとー、女の子はあたしの大学の時の友達ね。その中の1人が、男の子集めてる。
男の子は、高校の同級生だったかな」