夢から醒めた夢



「へぇー。じゃあ、年は一緒?」

「イヤ、男の子の方は年下じゃなかったかな?」

「は?年下?」

「年下好きな子がいて、今日はソレだよ」



まさかの年下だとは。

まぁ、年下だろうがタメだろうが年上だろうが、私には関係ないや。

私は、彼氏が欲しい訳じゃないし。



「あ、友ちゃんっ」



お店の前にいる子に向かって、菜緒が叫ぶ。



「菜緒ーっ。久しぶりだねぇ」



挨拶したところで、友ちゃんと呼ばれた人が私を見る。



「菜緒、この人が?」

「うん。高校からの友達の瀬本愛梨ちゃん」

「本当に同級生?姉御っぽいね。
初めまして、佐々木友美です」

「初めまして」



姉御っぽいのはよく言われる。

ただ、初対面なのにはっきり言うな。

はっきりしてる子、嫌いじゃないけど。




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