君の本当をこの瞳で見つめて。
そう、今日の豊作はあのカフェの存在だ。
コーヒーを二杯もお代わりした上に、ティラミスなんて食べられるだけ食べたっていうのに、会計時の言われた料金に驚いて声をあげた。
『五百円でいいです』
『ちょ、ちょっとそれは私が胸が痛むんですけど……!』
『こちらとしては、今日も一人で食べるはずのティラミスが美味しいと喜んでもらえて、一緒に食べれただけで嬉しいんです』
そう言って壱目さんは私が多めに出したお金を受け取らず、きっちりと五百円を受け取ってレジにお金を閉まった。
渋々、受け取られることのなかったお金を財布に仕舞うと、壱目さんが一つ提案してきた。
『お代わりの料金無料にした代わりと言ってはなんですが……また来てくれませんか?』
『そ、そんなことでいいんですか?本当に?』
『来てくれますか?』
ノーと答える理由があるはずもなく、大きく頷いて答えた。
『もちろんです!』
『よ、良かった……あ、でも、他の人誘って来店されると、ちょっと多めにサービスできないので、堀川様一人でお願いしますね』
確かに人数分を作るとなると、一人で切り盛りしてる壱目さんにとっては難しいかもしれないと、その条件も飲んだ。