短編的なものたち
「篠原、放課後職員室な。」




そう、地獄の宣告を受けたのは先ほどの授業後だった。


もう30回以上注意を受けている。いよいよ担任の逆鱗に触れたというやつだろう。
しょうがない。これも王子がカッコよすぎるせいだ。


「ねぇ、あんた馬鹿なの?」

「真顔でいうのやめてください。反省してます。」

真顔で毒舌を吐くのは、私の親友(と私が勝手に思っているだけかも)の南ちゃん。


顔は可愛いのに口が激しく悪い。


「あんたなんか失礼な事考えてない?」


「え?!めめめ滅相もありません!!!」

なんだ、エスパーなのか?




「そんな、顔だけのあいつがいいの?」


「うーん」

「なにその煮え切らない感じ。」

「顔も確かにかっこいいんですけどねぇ。なんていうか、雰囲気?オーラ?が私の心を刺激してくるんですぅぅぅ。」


「あっそ」

「自分から聞いてきたのになんだい!!」







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