Memorys ‐過ぎ去りし時間‐
「いい加減にしてくれますか?貴方が言っていることはただの嫉妬です。私は生徒会の方々に興味があるわけではありません」
先輩の顔がみるみる赤になっていく。
「たかが自分の、自分勝手な都合で振り回して貴方は何がしたいんですか?自分1人じゃ何もできないくせに」
自分自身、頭に血が上りきつい口調になる。
言い過ぎたとハッとすると同時に、パンッといい音が辺りに鳴り響いた。
次第に頬がジリジリと熱を持つ。
そう、私は彼女に叩かれたのだ。
「貴方に何がわかるのよっ!」
涙目になって訴える先輩。
私に彼女の考えていることなんて何も分かるわけない。
先輩だってそうでしょ?
私の気持ちなんて分かっていないじゃない。
何も行動を起こそうとしない人たちに、
自分勝手な意見を押し付けられたくはなかった。
「っもう、いいわ…貴方に何を言っても無駄」
それだけ言うと彼女は教室から出て行った。
そのあとを続くようにぞろぞろと生徒が教室を出て行く。
「最低…」
「生意気だっての」
「調子乗ってんじゃねーよ」
「あんな言い方ないじゃん」
次々に吐かれる暴言の数々。
私に向けられる軽蔑の目。
そんなことを言われても私は何も思わない。
言いたい奴には言わせておけばいい。