Memorys ‐過ぎ去りし時間‐
それから引きずられるまま生徒会室に向かった。
生徒会室にはもちろん皆集合していた。

 「来るのが遅いぞ」

 「さぁ、お昼を頂きましょうか」

 「「ご飯だぁ~」」

 「一条さん、いきなりすみません」

 「大丈夫ですよ。瀬口先輩はなにも悪くありませんから謝らないでください」

この状況だと皆を待たせてしまっていたって事?

 「あの、皆さん待っていてくれていたのでしょか?」

私は皆のお茶の準備をしながら問いかけた。

 「お前が、お昼頃から来ると言ったんだろ」

会長はそう言うと、副会長が言葉を続ける。

 「お昼からなら、みんなでお昼を頂くのがよろしいかと思いましたので」

なるほど。そういうことね。
痛い視線を浴びながら教室で食べるよりかはマシか…

 「そういうことでしたか。ありがとうございます。明日から少し早めに来ますね」
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