Memorys ‐過ぎ去りし時間‐
昼食も終わり、仕事に掛かった。
今日の仕事はプリント印刷。

コピー機に印刷数を入力したら後は出来るのを待つだけ。
他にすることもなくて出てくる紙をぼーっと見つめていた。

 「月葉君。これはこのままでいいの?」

 「そこの予算を少し落としたいのですが…できそうですか?」

 「うーん…ちょっと考えさせて」

 「分かりました。お願いします」

 「「ねぇねぇ会長ー!お仕事楽しい?」

 「しなきゃダメだろ。馬鹿かお前らは」

 「「馬鹿っていう方が馬鹿だもんねー」」

 「言われたくなければ仕事しろ」

 「「あーい」」

周りから聞こえる声が徐々に遠くなっていく。

駄目だ…眠たい…
お昼を食べた後、席を外して薬を飲んだ。
その薬の副作用もあり、とても眠たい。

 「コピー終わってるぞ」

肩を叩かれながらそう言われ、少し目が覚める。

 「すみません。ぼーっとしちゃってました」

空調も丁度良くて余計に眠気がするんだよね…
仕事しなくちゃいけないのに。

次にコピーするものをセットして椅子に座る。

…眠たい
周りがやけに静かに思える。
結局、眠気に逆らうことなどできなくて私は目を閉じた。
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