Memorys ‐過ぎ去りし時間‐
__和晞 月葉side__

聖風が彼女を生徒会に入れたのは意外だった。

確か彼女は、今まで入退院を繰り返していた生徒。

生徒の情報ならある程度頭に入っているし、彼女は“白雪姫”と学校で呼ばれていたため、知っていた。

その由来は知らないが、彼女は校内では有名人だ。

しかし、当の本人は知らない様子だった。

話を戻すが、彼女を生徒会に入れて損はなかった。
仕事は早いし、正確で助かっている。

しかし、なぜ彼女を生徒会に入れたのか俺は知らない。

聖風は“そのうち分かる”と言っていたが、気まぐれもいい迷惑だ。

まぁアイツのことだから良い方向に動いていくんだろうけどな。


それにしても、彼女の昨日の怪我と言い、弁当といい少し調べる必要がありそうだ。

彼女には悪いが、少し調べさせてもらおう。

生徒会にも害が及べば仕事が増える。
俺の仕事を増やす奴はそれ相応の罰を与えてやるからな。

 __和流 月葉side END__
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