Memorys ‐過ぎ去りし時間‐

堂々巡り

翌日、急遽生徒総会が設けられた。
理由はもちろんあきちゃんが生徒会に加わったからだ。

そして現在、生徒総会真っ最中。

女子の声が五月蝿いこと五月蝿いこと…
私はステージで彼らの傍に立つ。
もちろん周りからの視線が痛い。

 「会計・・・橘、亜煌・・・」

マイクを持つ、あきちゃんはそう言うとお辞儀をしてすぐに私の隣に戻ってくる。

 『キャアアア!!』

 『橘様!!カッコイイ!!』

 『亜煌様ぁぁぁ!!!』

…叫ばないで頂戴
耳が痛いわ。

今度から耳栓仕込もうかしら…?


 「煩い」

会長の一声で一瞬にして静かになる。

 「計7人が生徒会となります。話は以上です。では解散してください」

副会長の言葉で総会は終わった。

< 61 / 67 >

この作品をシェア

pagetop