Memorys ‐過ぎ去りし時間‐
いつも通り授業が終わる…まではよかった。

昼休み、私は女子生徒6人ぐらい強制的にトイレへと連行された。
トイレには先輩方が数人。

前にも似たような光景があったなと頭の片隅で思う。

一番目立つキャラメル色の髪を軽く巻いている可愛い系の女子。
中心核っぽい人だ。

 「ねぇ、いい加減目障りなんだけど」

私を見下した目で言う。

 「すみません。でも生徒会やめられないので」

私は頭を下げた。

ここは穏便に済ませないと。
前みたいに感情のまま言わないようにしないと…

 「それじゃあ何もならないのよ!貴方のせいで生徒会が汚れるわ!」

ドンっと突き飛ばされ、そのまま壁に頭をぶつける。
そのまま壁に沿て身体が崩れ落ちる。

鈍い音が鳴るほどに強く打ち付けた頭が痛い。

踏みつけられる足が痛い。

 「消えてよ!私たちの生徒会様に近づかないで!貴方なんて生徒会に必要ない!」

彼女の言う通りだ。
私が生徒会に居るのは、たまたま会長の目に映ったからの気まぐれにしかすぎない。
私じゃなくてもいいん。

そんなこと自覚している。
自分に溺れているわけではない。

 「ごめんなさい」

 「謝ればいいって問題じゃないわ!」

 「じゃあ、どうすればいいですか?」

生徒会を辞めることはできない。
だから私は必要最低限の接触してしてない。

これ以上どうしろというのか…
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