幸せになる!! 前編
中学3年生は、凛月と茜里が同じクラスになり、友梨だけ別のクラスになった。
付き合いは順調だったが、部活動で帰りが遅くなる日が多くなり、茜里は友梨と2人で帰る事が多くなった。
土日も部活動があるから、デートも出来ない。
それでも、茜里は、凛月と付き合えて幸せだった。
ある日、顧問に用事があり、久しぶりに凛月と帰れる事になった。
だけれど、真っ直ぐ、帰る気持ちになれず、どちらからともなく、川原に降りる階段に腰掛けた。
2人に会話はなかったが、隣に、好きな人がいるから、居心地が良かった。
「…やだ」
沈黙を破り、まるで、子どもがイヤイヤをするように、頭を横に振りながら、
「りっちゃん、わたし、家に帰りたくないよ…」
茜里は、凛月を見た。
その目は涙で潤んでいた。
付き合いは順調だったが、部活動で帰りが遅くなる日が多くなり、茜里は友梨と2人で帰る事が多くなった。
土日も部活動があるから、デートも出来ない。
それでも、茜里は、凛月と付き合えて幸せだった。
ある日、顧問に用事があり、久しぶりに凛月と帰れる事になった。
だけれど、真っ直ぐ、帰る気持ちになれず、どちらからともなく、川原に降りる階段に腰掛けた。
2人に会話はなかったが、隣に、好きな人がいるから、居心地が良かった。
「…やだ」
沈黙を破り、まるで、子どもがイヤイヤをするように、頭を横に振りながら、
「りっちゃん、わたし、家に帰りたくないよ…」
茜里は、凛月を見た。
その目は涙で潤んでいた。