幸せになる!! 前編
粋香を、倉庫の前で降ろし、地面に散らばったままのスコアブックを拾うと、粋香に渡した。
「勉強熱心なのはいい事だけど、あんま根を詰めすぎるなよ?」
凛月が、粋香の頭を優しく撫でると、
「ちょっと、りつ!
何してるの!?」
ヒステリック気味に、友梨が叫ぶ。
「何をするにもいちいちお前の許可が必要なわけ?
幼なじみに、報告する義理ねぇよ。
それより、お前のクラスは、体育が終わったんだろ?
さっさと教室に戻れよ」
素っ気なく、凛月は言う。
友梨は唇を噛み締めると、足早に校舎の中に入って行ったが、中から粋香を睨んでいた。
「アイツ、意味わかんね」
凛月は言ったが、それが嫉妬だと気づくのはもう少し後の話-。
「勉強熱心なのはいい事だけど、あんま根を詰めすぎるなよ?」
凛月が、粋香の頭を優しく撫でると、
「ちょっと、りつ!
何してるの!?」
ヒステリック気味に、友梨が叫ぶ。
「何をするにもいちいちお前の許可が必要なわけ?
幼なじみに、報告する義理ねぇよ。
それより、お前のクラスは、体育が終わったんだろ?
さっさと教室に戻れよ」
素っ気なく、凛月は言う。
友梨は唇を噛み締めると、足早に校舎の中に入って行ったが、中から粋香を睨んでいた。
「アイツ、意味わかんね」
凛月は言ったが、それが嫉妬だと気づくのはもう少し後の話-。