君が好きなんだ。
いない?ずっと前から?
もしかして…

「私が、余計なこと言ったから?告白なんかしちゃったから?彼女さん怒っちゃっ「違う!」」

「違うよ。沢村のせいじゃない」

きっぱりと否定する須田くん。

「あの時にはもうほとんど会ってない状態だったんだ。それでも、まだ別れ話も出てなかったから、彼女いるって答えたんだけど…」

私のせいだなんて自惚れもいいところだ。私は顔をあげられないでいた。

「告白『なんか』なんて言わないでくれ。オレは嬉しかったんだから」

うつむいた私の頬に須田くんの右手が触れ私の顔を上げさせた。

「確かに、同期としてしか見てなかった。…一応彼女、いるのに、他の子、なんて考えんの、嫌だったから」

優しくて真面目な須田くんらしい。

「でも、あの、泣いてんだか笑ってんだかわからない、あの顔が、ずっと引っ掛かってた…」

須田くんの親指が私の頬をスリスリとなでる。

「すぐに彼女、とお互いに違うなって納得して別れて、それからずっと…沢村のこと見てきた」
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