小さな町
家までの帰り道、小さなイヌに会った

「イヌだ…」
実家で飼ってたイヌを思い出してつい触りにいく。

ふわふわして可愛い、思わず笑ってしまった。

「ユイ、そのイヌ…飼う?」

ユリさんは、優しそうな顔をしていた。
「え?いいんですか?」

「首輪もしてないしのら犬だろう。」
「私はうれしいけど、ユリさんはいいの?」

「構わないよ。」

あとから、ユリさんが言ってたのは、あの時私がイヌを見て初めて笑ってるのを見て嬉しかったのだと聞いた。

イヌの名前は2人で、ブラウンって付けた。
毛の色がキレイな茶色だったから。

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