小さな町
ユリさんにおんぶしてもらった。

家について、ベッドに入る。

『お腹はすいてる?』
「うん。」

『あったかいのを作るから、待ってて。』

台所に行く、ユリさんを見つめた。
今日は、心配かけちゃったな。

『ユイ、出来たよ。起きれる?』

「ありがとう。」

ユリさんが作ってくれたのは、野菜スープだった。
美味しそう。
食べようと思って、手を伸ばすと、スプーンを落としてしまった。

寝起きで、力が入りにくい。

『ユイ、口を開けて。』

「美味しい。」

ユリさんに食べさせてもらうのは、恥ずかしいけど

甘えられるのは、少し嬉しかった。



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