可愛げのない彼女と爽やかな彼氏
「木崎課長って、三浦常務の事、うんざりしてたんだね」
「皆川部長が言うには、吉田社長が三浦常務をどうにかするために木崎課長をつけたそうですよ」
「じゃ、吉田社長は」
「三浦常務を失脚させたいみたいです。いくら創業者一族でも、能力のない人間はいらないからって」
確かに、三浦常務は本当に能力がないのに大きい顔をしている困った人だ
それに引きかえ、吉田社長は実力で社長まで上り詰めた
「皆川部長を育てたのは吉田社長ですからね。多分、部長はもうすぐ役員に昇進すると思います。社長はその前に三浦常務を退けたいんでしょう」
「そうなんだ」
「それと、木崎課長が三浦常務の悪行三昧の準備を渡してきたと言うことは、三浦常務が何か仕掛けてくる可能性があるって皆川部長が言ってました」
「三浦常務、何するつもりなんだろう?」
「さあ?こればっかりは分からないですけど。でも、奈南美さんも用心しといて下さいね。三浦常務は悪知恵だけは働きますから」
「うん。分かった」
「さて、お腹いっぱいになったし、風呂いれてきます」
「うん。先に入ってていいわよ。私、後片付けしとく」
「何言ってるんですか。一緒に入りましょ?」
「……は?」
相川くんはニヤッと笑って、バスルームへ向かった
「冗談よね……?」
そう願いつつ、後片付けをしていると相川くんがキッチンにやって来て手伝い始めた
「さっさと片付けましょう」
「あ、相川くん?」
「覚悟して下さいね。言っときますけど、今日は寝かせませんから」
「はあっ?」
「よし、終わり。さ、行きますよ」
そう言うと私をかつぎ上げて、バスルームへと向かった
当然私は暴れたけど、無駄な抵抗だった
「皆川部長が言うには、吉田社長が三浦常務をどうにかするために木崎課長をつけたそうですよ」
「じゃ、吉田社長は」
「三浦常務を失脚させたいみたいです。いくら創業者一族でも、能力のない人間はいらないからって」
確かに、三浦常務は本当に能力がないのに大きい顔をしている困った人だ
それに引きかえ、吉田社長は実力で社長まで上り詰めた
「皆川部長を育てたのは吉田社長ですからね。多分、部長はもうすぐ役員に昇進すると思います。社長はその前に三浦常務を退けたいんでしょう」
「そうなんだ」
「それと、木崎課長が三浦常務の悪行三昧の準備を渡してきたと言うことは、三浦常務が何か仕掛けてくる可能性があるって皆川部長が言ってました」
「三浦常務、何するつもりなんだろう?」
「さあ?こればっかりは分からないですけど。でも、奈南美さんも用心しといて下さいね。三浦常務は悪知恵だけは働きますから」
「うん。分かった」
「さて、お腹いっぱいになったし、風呂いれてきます」
「うん。先に入ってていいわよ。私、後片付けしとく」
「何言ってるんですか。一緒に入りましょ?」
「……は?」
相川くんはニヤッと笑って、バスルームへ向かった
「冗談よね……?」
そう願いつつ、後片付けをしていると相川くんがキッチンにやって来て手伝い始めた
「さっさと片付けましょう」
「あ、相川くん?」
「覚悟して下さいね。言っときますけど、今日は寝かせませんから」
「はあっ?」
「よし、終わり。さ、行きますよ」
そう言うと私をかつぎ上げて、バスルームへと向かった
当然私は暴れたけど、無駄な抵抗だった