可愛げのない彼女と爽やかな彼氏
「まさか、まだ就業時間中なのにお酒を飲めるとは思わなかったわ」
「感謝してよ?奈南さん」
「私もお酒飲みたいなぁ」
「ダメよ!祥ちゃん。そんなことしたら皆川部長に何言われるか分からないわ」
「そうよ〜祥子は我慢してね」
「は〜い」
みっちゃんが皆川部長に私と祥ちゃんを『貸してもらえませんか?』と言うと、皆川部長はあっさりと『いいですよ』と了承した
「しかも皆川さん『ちゃんと領収貰ってきて下さい』って言ってくれたしね」
「本当にいいのかなぁ?私、部外者だよ?」
「いいんじゃない?F社の私と部長夫人が、I企画の接待してると思えば」
「そう?て言うか、何がどうなって私達今3人で集まってるの?2人とも、まだ仕事してる時間だし?何があったの?」
「うん。実は……」
私は祥ちゃんに話した
みっちゃんも聞いてくれた
あの噂が流れていた頃、私は1人で、誰にも相談なんか出来なかった
でも今は、こうやって聞いてくれる友達がいる
彼氏もいる
守ってくれる同僚もいる
それが嬉しくて話し終える頃、泣くのを我慢するのが大変だった
「……許せない」
「でしょ?おかげで皆川さんに怒鳴っちゃったわよ」
「でも、祥ちゃんとみっちゃんのお陰でなんとかなりそうだから。ありがとう、2人とも。そんな事より、みっちゃん。彼氏のこと聞かせて?」
「もう、話をすり替えるんだから。その代わり、奈南さんも聞かせてよ」
「は〜い」
そうして3人で飲んで食べて喋った
女同士のくだらない話から、彼氏や将来の事
笑ったり怒ったり泣きそうになったり
凄く楽しい時間だった
それから数時間後、私は見事に酔い潰れた
「もうっ!私、明日仕事なのに!もう動けない〜」
「奈南さんそんなに弱かった〜?」
「奈南ちゃん最近忙しかったからね。慎一郎さんも帰りが遅いもん」
祥ちゃんは飲んでないからもちろん素面
みっちゃんは物凄く酒に強いのでテンションは高いが、潰れてはいない
「奈南ちゃん大丈夫だよ。もうすぐお迎えが来るから……あっ、来た」
祥ちゃんが手を振る方を見ると、皆川部長と相川くんの姿が見えた
「なんで2人がいるの〜?」
「私が呼んだの。慎一郎さん、仕事は大丈夫だった?」
「うん、それは大丈夫。それにしても……飲んでるね。進藤、大丈夫か?」
苦笑しながら私達を見る部長の後ろで、相川くんも苦笑していた
「……相川くんがいる。何で?」
「迎えに来たんですよ。奈南美さん」
「何で迎えに来たの?」
「祥子さんが部長に連絡してきてくれたんです。奈南美さんが潰れてるって」
「……今日も相変わらず爽やかねぇ」
私のその言葉に皆が爆笑した
相川くんは手で口を押さえて照れていたけれど
「な、奈南さんがのろけてる〜」
「奈南ちゃんは可愛いね、やっぱり」
「これは帰った方がいいな。本当に大丈夫か?進藤」
「えぇ〜私、まだ飲みたいです。皆川さん!」
「ちゃんと僕がお相手しますよ。美智子さん」
「やった!」
「じゃ、私も慎一郎さんと美智子の相手する!」
みっちゃん達が盛り上がっている中で、相川くんは私を心配そうに見ていたので、相川くんの首に腕を回して抱きついた
「な、奈南美さん!?」
「あらまぁ、奈南さんったら」
「奈南ちゃん……」
「おい、進藤……相川、早く連れて帰れって」
「は、はい。奈南美さん、帰りましょう」
相川くんは私を抱き抱えるように立たせてくれて、皆にスイマセンと言いながら、お店の外に出てタクシーに乗せられた
「どこに帰るの?」
「俺の家ですよ。奈南美さんもう歩けないでしょ?」
「そっか」
そうして相川くんの家の前でタクシーから降ろされた後、相川くんは私をお姫様抱っこして、部屋まで連れて行った
「相川くん、力あるよねぇ?何かスポーツやってたの?」
「学生時代サッカーやってました。はい、着きました」
寝かされたと思ったら、ベッドの上だった
「モテたでしょ?」
「さあ?どうだったかな?」
「こんな爽やかでハンサムなイケメンが、サッカーやっててモテないわけないし」
私が拗ねていると、軽くキスをされた
「奈南美さんこそ、モテたでしょ?こんな美人なのに、モテないわけがないと思いますけど?」
「知らない」
「本当に?」
「……まあ、彼氏はいたけど」
相川くんはやっぱりと言う感じで溜め息をついた
私はそれを見て反論した
「相川くんだっていたでしょう?彼女」
「いましたね。そういえば」
「だったら同じじゃない」
「ま、そうですね」
2人で笑い合った
「今、何時?」
「22時ちょっと過ぎたくらいです」
「まだそんな時間なの!?」
「奈南美さん達、16時頃から飲んでたでしょ?」
「そうだった……」
私が両手で顔を覆っていると、相川くんがその手を掴んで外し、キスをした
徐々に深くなっていくキスに体が段々熱くなっていく
キスをしながら、服の上から胸を優しく揉まれる
「あ、相川くん……」
唇が離れた彼の顔は、私の体の奥が疼くほど色っぽかった
「奈南美、させて?後でお風呂入れてあげるから」
私は迷いなく、相川くんの背中に腕を回した
「感謝してよ?奈南さん」
「私もお酒飲みたいなぁ」
「ダメよ!祥ちゃん。そんなことしたら皆川部長に何言われるか分からないわ」
「そうよ〜祥子は我慢してね」
「は〜い」
みっちゃんが皆川部長に私と祥ちゃんを『貸してもらえませんか?』と言うと、皆川部長はあっさりと『いいですよ』と了承した
「しかも皆川さん『ちゃんと領収貰ってきて下さい』って言ってくれたしね」
「本当にいいのかなぁ?私、部外者だよ?」
「いいんじゃない?F社の私と部長夫人が、I企画の接待してると思えば」
「そう?て言うか、何がどうなって私達今3人で集まってるの?2人とも、まだ仕事してる時間だし?何があったの?」
「うん。実は……」
私は祥ちゃんに話した
みっちゃんも聞いてくれた
あの噂が流れていた頃、私は1人で、誰にも相談なんか出来なかった
でも今は、こうやって聞いてくれる友達がいる
彼氏もいる
守ってくれる同僚もいる
それが嬉しくて話し終える頃、泣くのを我慢するのが大変だった
「……許せない」
「でしょ?おかげで皆川さんに怒鳴っちゃったわよ」
「でも、祥ちゃんとみっちゃんのお陰でなんとかなりそうだから。ありがとう、2人とも。そんな事より、みっちゃん。彼氏のこと聞かせて?」
「もう、話をすり替えるんだから。その代わり、奈南さんも聞かせてよ」
「は〜い」
そうして3人で飲んで食べて喋った
女同士のくだらない話から、彼氏や将来の事
笑ったり怒ったり泣きそうになったり
凄く楽しい時間だった
それから数時間後、私は見事に酔い潰れた
「もうっ!私、明日仕事なのに!もう動けない〜」
「奈南さんそんなに弱かった〜?」
「奈南ちゃん最近忙しかったからね。慎一郎さんも帰りが遅いもん」
祥ちゃんは飲んでないからもちろん素面
みっちゃんは物凄く酒に強いのでテンションは高いが、潰れてはいない
「奈南ちゃん大丈夫だよ。もうすぐお迎えが来るから……あっ、来た」
祥ちゃんが手を振る方を見ると、皆川部長と相川くんの姿が見えた
「なんで2人がいるの〜?」
「私が呼んだの。慎一郎さん、仕事は大丈夫だった?」
「うん、それは大丈夫。それにしても……飲んでるね。進藤、大丈夫か?」
苦笑しながら私達を見る部長の後ろで、相川くんも苦笑していた
「……相川くんがいる。何で?」
「迎えに来たんですよ。奈南美さん」
「何で迎えに来たの?」
「祥子さんが部長に連絡してきてくれたんです。奈南美さんが潰れてるって」
「……今日も相変わらず爽やかねぇ」
私のその言葉に皆が爆笑した
相川くんは手で口を押さえて照れていたけれど
「な、奈南さんがのろけてる〜」
「奈南ちゃんは可愛いね、やっぱり」
「これは帰った方がいいな。本当に大丈夫か?進藤」
「えぇ〜私、まだ飲みたいです。皆川さん!」
「ちゃんと僕がお相手しますよ。美智子さん」
「やった!」
「じゃ、私も慎一郎さんと美智子の相手する!」
みっちゃん達が盛り上がっている中で、相川くんは私を心配そうに見ていたので、相川くんの首に腕を回して抱きついた
「な、奈南美さん!?」
「あらまぁ、奈南さんったら」
「奈南ちゃん……」
「おい、進藤……相川、早く連れて帰れって」
「は、はい。奈南美さん、帰りましょう」
相川くんは私を抱き抱えるように立たせてくれて、皆にスイマセンと言いながら、お店の外に出てタクシーに乗せられた
「どこに帰るの?」
「俺の家ですよ。奈南美さんもう歩けないでしょ?」
「そっか」
そうして相川くんの家の前でタクシーから降ろされた後、相川くんは私をお姫様抱っこして、部屋まで連れて行った
「相川くん、力あるよねぇ?何かスポーツやってたの?」
「学生時代サッカーやってました。はい、着きました」
寝かされたと思ったら、ベッドの上だった
「モテたでしょ?」
「さあ?どうだったかな?」
「こんな爽やかでハンサムなイケメンが、サッカーやっててモテないわけないし」
私が拗ねていると、軽くキスをされた
「奈南美さんこそ、モテたでしょ?こんな美人なのに、モテないわけがないと思いますけど?」
「知らない」
「本当に?」
「……まあ、彼氏はいたけど」
相川くんはやっぱりと言う感じで溜め息をついた
私はそれを見て反論した
「相川くんだっていたでしょう?彼女」
「いましたね。そういえば」
「だったら同じじゃない」
「ま、そうですね」
2人で笑い合った
「今、何時?」
「22時ちょっと過ぎたくらいです」
「まだそんな時間なの!?」
「奈南美さん達、16時頃から飲んでたでしょ?」
「そうだった……」
私が両手で顔を覆っていると、相川くんがその手を掴んで外し、キスをした
徐々に深くなっていくキスに体が段々熱くなっていく
キスをしながら、服の上から胸を優しく揉まれる
「あ、相川くん……」
唇が離れた彼の顔は、私の体の奥が疼くほど色っぽかった
「奈南美、させて?後でお風呂入れてあげるから」
私は迷いなく、相川くんの背中に腕を回した