可愛げのない彼女と爽やかな彼氏
「おいぶちょー!オレはまだ6才だぞ!ちょっとは手加減しろよ!」
「何だ隆介。手加減してほしいのか?」
「こんな子供に本気になって、面白いのか!?そういうの大人気ないって言うんだぞ!」
「6才なのに難しい言葉知ってるじゃないか。偉いぞ隆介。でも手加減されて勝ったって、嬉しくないだろ?男だったら正々堂々と勝負だ。よし、あがり」
相川くんと皆川部長、そして隆介くんは今、和室で隆介くんが持ってきたボードゲームで遊んでいる
なんだか不思議な光景だ
部長と隆介くんは何故かすぐに打ち解け、今では隆介くんは部長の膝の上に座って遊んでいる
相川くんは、それをハラハラしながら見ている感じだ
因みに鈴音ちゃんは、相川くんの膝の上にいる
ここに来てからずっと、相川くんから離れようとしないのを見ると、本当に人見知りが激しいのだろう
「またぶちょーの勝ちかよ!おい健次。どうにかしろよ!健次のぶちょーだろ!」
「俺の部長って何だよ。いい加減に諦めろよ、隆。何回やってると思ってんだ」
「俺はぶちょーに勝つまでやるからな!もう1回だ!勝負しろ、ぶちょー!」
「よし、それでこそ男だ隆介。何回でもやってやるぞ」
私は祥希ちゃんを抱っこして、盛り上がっている男達を見ながら祥ちゃんと喋っていた
「隆介くん、楽しい子だね。なんか相川さんもいつもと雰囲気違うし。奈南ちゃんと居るときは、あんな感じ?」
「そうだね。でも、いきなり拳骨はびっくりしたよ」
さっきの相川くんの拳骨を思い出して、2人で笑った
「きっと相川さんと奈南ちゃんに男の子が産まれたら、あんな風に育てるんだろうね」
「え?」
「そして、女の子が産まれたら鈴音ちゃんみたいにメロメロになっちゃうんだわ、きっと」
確かにそうだろうなと思う
隆介くんに対しては、少々手荒いが加減はしているし、可愛がっているのが分かる
鈴音ちゃんに対しては、無条件に優しくて甘い
「きっといいお父さんになるんだろうな、相川さん」
「そうだね」
でも私は、ちゃんと母親になれるんだろうか?
そんなことを思っていたら、祥ちゃんが立ち上がった
「そろそろおやつの準備しよ。奈南ちゃん、祥希ちゃんベッドに寝かせて、手伝ってもらっていい?」
「うん」
祥ちゃんがキッチンに行くのを見て、私は祥希ちゃんをベッドに寝かせた
私もキッチンへ行った時ふと思った
「ねえ、祥ちゃん。鈴音ちゃんも一緒に出来るかな?」
「もちろん。プリンにフルーツ乗せるだけだから、出来るよ」
「じゃ、ちょっと呼んでくるね」
そうして和室に行って、相川くんの膝の上にいる鈴音ちゃんに声をかけた
「ねえ鈴音ちゃん。今からプリンに果物飾るんだけど、一緒にやらない?」
「……プリン?」
「そう、祥希ちゃんのママが美味しいの作ってくれたの」
鈴音ちゃんは不安そうに相川くんを見て、私を見た
「ななみちゃんも、一緒?」
「うん。一緒だよ?」
私がにっこり笑うと鈴音ちゃんは満面の笑顔になり、私に手を伸ばして抱きついてきた
「鈴音、ちゃん?」
「めずらしー。すずが始めて会った人にそんなことするなんて。やっぱり、ななみが家族だからだな!」
「……家族?」
「だって、ななみは健次の嫁さんになるんだろ?だったら、もう家族だろ?」
隆介くんの言葉に目を丸くして、相川くんを見ると笑っていた
「隆。お前たまにいいこと言うよな」
「たまにってなんだよ!バカ健次」
「なんだと?バカって言う方がバカなんじゃなかったのか?」
そうして相川くんは隆介くんにデコピンをした
隆介くんが痛そうにおでこを押さえているのがなんだか可愛い
「奈南美さん。鈴音が初対面の人になつくなんて、多分初めてだよ。俺もびっくりした」
「そうなの?」
鈴音ちゃんを見ると、にっこり笑って私を見上げていたので、私も笑顔になる
「奈南ちゃん、鈴音ちゃん。こっち来て〜。飾り付けするよ〜」
祥ちゃんに呼ばれて私は鈴音ちゃんを連れてリビングへ向かうと、テーブルにプリンと色々なフルーツがたくさん並べられていた
「さ、座って座って。鈴音ちゃん、好きなように飾っていいからね〜」
鈴音ちゃんは目をキラキラさせてそれを見ていた
「鈴音ちゃん、座ろっか」
鈴音ちゃんを抱き上げて椅子に座らせようとしたら、鈴音ちゃんは私の首にしがみついて離れようとしない
「鈴音ちゃん?」
私が困っていると、祥ちゃんがあららと笑った
「鈴音ちゃん、奈南ちゃんと一緒に座りたいんだ?」
祥ちゃんがそう言うと、鈴音ちゃんはしがみついたまま頷いた
私は祥ちゃんを見ると、ニコニコ笑って、椅子をひいてくれた
私はそれに座って膝の上にいる鈴音ちゃんを見ると、鈴音ちゃんは笑顔になってテーブルの方に体を向けた
なんだかそれが可愛くて、鈴音ちゃんをギュッと抱き締めた
それを見ていた相川くんが、優しく笑っていたと、後で祥ちゃんが教えてくれた
「何だ隆介。手加減してほしいのか?」
「こんな子供に本気になって、面白いのか!?そういうの大人気ないって言うんだぞ!」
「6才なのに難しい言葉知ってるじゃないか。偉いぞ隆介。でも手加減されて勝ったって、嬉しくないだろ?男だったら正々堂々と勝負だ。よし、あがり」
相川くんと皆川部長、そして隆介くんは今、和室で隆介くんが持ってきたボードゲームで遊んでいる
なんだか不思議な光景だ
部長と隆介くんは何故かすぐに打ち解け、今では隆介くんは部長の膝の上に座って遊んでいる
相川くんは、それをハラハラしながら見ている感じだ
因みに鈴音ちゃんは、相川くんの膝の上にいる
ここに来てからずっと、相川くんから離れようとしないのを見ると、本当に人見知りが激しいのだろう
「またぶちょーの勝ちかよ!おい健次。どうにかしろよ!健次のぶちょーだろ!」
「俺の部長って何だよ。いい加減に諦めろよ、隆。何回やってると思ってんだ」
「俺はぶちょーに勝つまでやるからな!もう1回だ!勝負しろ、ぶちょー!」
「よし、それでこそ男だ隆介。何回でもやってやるぞ」
私は祥希ちゃんを抱っこして、盛り上がっている男達を見ながら祥ちゃんと喋っていた
「隆介くん、楽しい子だね。なんか相川さんもいつもと雰囲気違うし。奈南ちゃんと居るときは、あんな感じ?」
「そうだね。でも、いきなり拳骨はびっくりしたよ」
さっきの相川くんの拳骨を思い出して、2人で笑った
「きっと相川さんと奈南ちゃんに男の子が産まれたら、あんな風に育てるんだろうね」
「え?」
「そして、女の子が産まれたら鈴音ちゃんみたいにメロメロになっちゃうんだわ、きっと」
確かにそうだろうなと思う
隆介くんに対しては、少々手荒いが加減はしているし、可愛がっているのが分かる
鈴音ちゃんに対しては、無条件に優しくて甘い
「きっといいお父さんになるんだろうな、相川さん」
「そうだね」
でも私は、ちゃんと母親になれるんだろうか?
そんなことを思っていたら、祥ちゃんが立ち上がった
「そろそろおやつの準備しよ。奈南ちゃん、祥希ちゃんベッドに寝かせて、手伝ってもらっていい?」
「うん」
祥ちゃんがキッチンに行くのを見て、私は祥希ちゃんをベッドに寝かせた
私もキッチンへ行った時ふと思った
「ねえ、祥ちゃん。鈴音ちゃんも一緒に出来るかな?」
「もちろん。プリンにフルーツ乗せるだけだから、出来るよ」
「じゃ、ちょっと呼んでくるね」
そうして和室に行って、相川くんの膝の上にいる鈴音ちゃんに声をかけた
「ねえ鈴音ちゃん。今からプリンに果物飾るんだけど、一緒にやらない?」
「……プリン?」
「そう、祥希ちゃんのママが美味しいの作ってくれたの」
鈴音ちゃんは不安そうに相川くんを見て、私を見た
「ななみちゃんも、一緒?」
「うん。一緒だよ?」
私がにっこり笑うと鈴音ちゃんは満面の笑顔になり、私に手を伸ばして抱きついてきた
「鈴音、ちゃん?」
「めずらしー。すずが始めて会った人にそんなことするなんて。やっぱり、ななみが家族だからだな!」
「……家族?」
「だって、ななみは健次の嫁さんになるんだろ?だったら、もう家族だろ?」
隆介くんの言葉に目を丸くして、相川くんを見ると笑っていた
「隆。お前たまにいいこと言うよな」
「たまにってなんだよ!バカ健次」
「なんだと?バカって言う方がバカなんじゃなかったのか?」
そうして相川くんは隆介くんにデコピンをした
隆介くんが痛そうにおでこを押さえているのがなんだか可愛い
「奈南美さん。鈴音が初対面の人になつくなんて、多分初めてだよ。俺もびっくりした」
「そうなの?」
鈴音ちゃんを見ると、にっこり笑って私を見上げていたので、私も笑顔になる
「奈南ちゃん、鈴音ちゃん。こっち来て〜。飾り付けするよ〜」
祥ちゃんに呼ばれて私は鈴音ちゃんを連れてリビングへ向かうと、テーブルにプリンと色々なフルーツがたくさん並べられていた
「さ、座って座って。鈴音ちゃん、好きなように飾っていいからね〜」
鈴音ちゃんは目をキラキラさせてそれを見ていた
「鈴音ちゃん、座ろっか」
鈴音ちゃんを抱き上げて椅子に座らせようとしたら、鈴音ちゃんは私の首にしがみついて離れようとしない
「鈴音ちゃん?」
私が困っていると、祥ちゃんがあららと笑った
「鈴音ちゃん、奈南ちゃんと一緒に座りたいんだ?」
祥ちゃんがそう言うと、鈴音ちゃんはしがみついたまま頷いた
私は祥ちゃんを見ると、ニコニコ笑って、椅子をひいてくれた
私はそれに座って膝の上にいる鈴音ちゃんを見ると、鈴音ちゃんは笑顔になってテーブルの方に体を向けた
なんだかそれが可愛くて、鈴音ちゃんをギュッと抱き締めた
それを見ていた相川くんが、優しく笑っていたと、後で祥ちゃんが教えてくれた