今日から家族になりまして。



思ってもみなかった話がお母さんから飛び込んできて、まるで言葉の爆弾に打ちのめされる感覚だった。




防御なしの私に真っ直ぐ向かってくるその爆弾は、よけきれなくて全てきれいにぶち当たってくる。




「……そ……んなの!


そんなの無理!!


だいたいその人のことちゃんとわかってんの!?


どんな人かもわからないのに再婚なんて!


その上家に引っ越してくるなんて、意味わかんない!」




とりあえず、理解はしきれていないが反論しないのはマズいと感じた。




このままでは、お母さんに流されてしまう。




知らない人がうちに来るなんてありえない。


絶対ありえない!




「大丈夫!お母さんの中学のクラスメイトだった人だから♡全く知らない人じゃないし心配いらないわよ♪」




……そういう……問題じゃないんですよ。




ああ、もうこうなった母は止められない。




私の意見など通らない。




誰か…………嘘だと言ってくれ。


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