彼と恋のレベル上げ(10/6おまけ追加)
今日は実家に帰る予定をしている。
今週末に地元でお祭りがあるからと母から連絡があったのだ。
きっと今日は夕ご飯作って待ってるだろう。一度家に戻りたかったけど、そんな時間はなさそうだ。
とりあえず安全運転を心がけ、実家までの道を急いだ。
******
「ただいまー」
「桃華ちゃん、おかえりなさい」
「桃、おかえり」
実家に帰ると、そこにいたのは伯母さんと従兄弟の潤(ジュン)兄。
叔母さんは隣町に住んでいてよく家にも遊びに来ている。
「おばさん、お久しぶりです。潤にぃも」
「おい、俺はついでかよ」
潤兄は大学に入ってからパタリと家に来なくなって、会うのはほんと久しぶり。
3つ上だからたぶん27歳。長い足を持て余し気味にソファに座っている。
久しぶりに会った潤兄は、すごく大人の雰囲気で。
こんなにかっこよかったっけ?
考えてみたらもう10年近くも会ってないんだから、自分の中の印象とだいぶ違っていてもおかしくはない。
「久しぶりに潤季(ジュンキ)が帰ってきたから連れてきたの」
「本当久しぶりよね?潤季ちゃん」
「や、叔母さん。“ちゃん”はさすがに……」
「あらあら、ごめんなさい。私の中では、まだ高校生のイメージだったわ」
いや、高校生でもちゃんはないよね……。
まぁ私も、昔の呼び名のまま潤にぃって呼んじゃったけどさ。
「聞いたら明日お祭りだって言うじゃない?だからまた明日改めようかしらって話してたところ」
「私もお母さんにお祭りだからって言われて今日は帰ってきたんです」
「あら、そうなの?じゃあやっぱり明日また来ましょうね?潤季」
「え?俺も?」
「当たり前じゃない。久しぶりに桃華ちゃんとも会えたし積もる話もあるでしょう?」
「いや、ないけど」
そこ、即答?
いや、嘘でもそうだねーぐらい言っても……
「桃華ちゃんもご飯まだみたいだし、今日は帰るわね?」
「姉さん悪いわね。明日待ってるから」
「ほら、潤季、帰るわよ」
「なんか、すみません。追い返しちゃうみたいで……」
「まったく本当だよ。明日はつき合わせるからな、桃」
へ?私?
なんかとばっちり?
今週末に地元でお祭りがあるからと母から連絡があったのだ。
きっと今日は夕ご飯作って待ってるだろう。一度家に戻りたかったけど、そんな時間はなさそうだ。
とりあえず安全運転を心がけ、実家までの道を急いだ。
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「ただいまー」
「桃華ちゃん、おかえりなさい」
「桃、おかえり」
実家に帰ると、そこにいたのは伯母さんと従兄弟の潤(ジュン)兄。
叔母さんは隣町に住んでいてよく家にも遊びに来ている。
「おばさん、お久しぶりです。潤にぃも」
「おい、俺はついでかよ」
潤兄は大学に入ってからパタリと家に来なくなって、会うのはほんと久しぶり。
3つ上だからたぶん27歳。長い足を持て余し気味にソファに座っている。
久しぶりに会った潤兄は、すごく大人の雰囲気で。
こんなにかっこよかったっけ?
考えてみたらもう10年近くも会ってないんだから、自分の中の印象とだいぶ違っていてもおかしくはない。
「久しぶりに潤季(ジュンキ)が帰ってきたから連れてきたの」
「本当久しぶりよね?潤季ちゃん」
「や、叔母さん。“ちゃん”はさすがに……」
「あらあら、ごめんなさい。私の中では、まだ高校生のイメージだったわ」
いや、高校生でもちゃんはないよね……。
まぁ私も、昔の呼び名のまま潤にぃって呼んじゃったけどさ。
「聞いたら明日お祭りだって言うじゃない?だからまた明日改めようかしらって話してたところ」
「私もお母さんにお祭りだからって言われて今日は帰ってきたんです」
「あら、そうなの?じゃあやっぱり明日また来ましょうね?潤季」
「え?俺も?」
「当たり前じゃない。久しぶりに桃華ちゃんとも会えたし積もる話もあるでしょう?」
「いや、ないけど」
そこ、即答?
いや、嘘でもそうだねーぐらい言っても……
「桃華ちゃんもご飯まだみたいだし、今日は帰るわね?」
「姉さん悪いわね。明日待ってるから」
「ほら、潤季、帰るわよ」
「なんか、すみません。追い返しちゃうみたいで……」
「まったく本当だよ。明日はつき合わせるからな、桃」
へ?私?
なんかとばっちり?