彼と恋のレベル上げ(10/6おまけ追加)
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「で?そのあとどうしたの?」
今はお昼休みで、眠そうにしていた私に声をかけてきた望亜奈さんにつかまって尋問され中。
尋問っていってもランチ中なんだけど。
「いや、あとって、もう寝れるわけない……ですよ」
「大体さー家まで行ってさ。なんかこう、それっぽい雰囲気とかないわけ?」
声大きいってば、望亜奈さんっ。
事務所の近くで誰が聞いてるかわかんないんだからっ。
しかもまだお昼時間っ。
それっぽい雰囲気って?
「頭ぽんぽんされた……」
「いやいや、子供じゃないんだから」
ですよね。
私もそう思います。
子供にしてるみたいにぽんぽんされたもん。
「他は?看病したんだから、主任に触れたりしたんでしょう?」
他?って
主任に触れる?
「あー熱測るのに額は触りましたけど?」
「なんかこう、心配なんです。とか言って抱きつくとか、なんかないわけ?」
抱きつく?
ないないないないないない
あるわけない
「主任だってさ、家にいれるぐらいだし何も考えなしって事ないと思うんだよね?」
「あるわけ……、
ないって言おうとして、主任の膝の上に座ってしまったことを思い出した。
今思い出しても恥ずかしい。
その様子を見ていた望亜奈さんが詰め寄ってきた。
「桃ちゃん?なんか、あったんでしょう?」
まるで尋問です。
でも、あれは事故。
うっかり主任の手が触れてそれで私がバランス崩しちゃっただけ。
だからそれっぽいなんて事は……
「桃ちゃん。正直に話してご覧?怒んないから」
目の前の望亜奈さんはニコニコしているけど、有無を言わさない様子で逃げられそうにない。
だからその時のことを恥ずかしいながらも思い出し、一生懸命望亜奈さんに話した。
「キャー それでそれで?」
「コーヒー冷めますって私が言って。その時に触れた手が熱くて熱に気づいたんですけど……」
「……桃ちゃん。私、主任が不憫で仕方がない」
え?なんで?
私じゃなくて主任が?
どうして不憫なの?
「まぁ桃ちゃんにはもうちょっと頑張ってもらわないとね」
「な、なにをですか?」
「色恋ごと?」
やっぱり恋レベル0なんですね、私。
「で?そのあとどうしたの?」
今はお昼休みで、眠そうにしていた私に声をかけてきた望亜奈さんにつかまって尋問され中。
尋問っていってもランチ中なんだけど。
「いや、あとって、もう寝れるわけない……ですよ」
「大体さー家まで行ってさ。なんかこう、それっぽい雰囲気とかないわけ?」
声大きいってば、望亜奈さんっ。
事務所の近くで誰が聞いてるかわかんないんだからっ。
しかもまだお昼時間っ。
それっぽい雰囲気って?
「頭ぽんぽんされた……」
「いやいや、子供じゃないんだから」
ですよね。
私もそう思います。
子供にしてるみたいにぽんぽんされたもん。
「他は?看病したんだから、主任に触れたりしたんでしょう?」
他?って
主任に触れる?
「あー熱測るのに額は触りましたけど?」
「なんかこう、心配なんです。とか言って抱きつくとか、なんかないわけ?」
抱きつく?
ないないないないないない
あるわけない
「主任だってさ、家にいれるぐらいだし何も考えなしって事ないと思うんだよね?」
「あるわけ……、
ないって言おうとして、主任の膝の上に座ってしまったことを思い出した。
今思い出しても恥ずかしい。
その様子を見ていた望亜奈さんが詰め寄ってきた。
「桃ちゃん?なんか、あったんでしょう?」
まるで尋問です。
でも、あれは事故。
うっかり主任の手が触れてそれで私がバランス崩しちゃっただけ。
だからそれっぽいなんて事は……
「桃ちゃん。正直に話してご覧?怒んないから」
目の前の望亜奈さんはニコニコしているけど、有無を言わさない様子で逃げられそうにない。
だからその時のことを恥ずかしいながらも思い出し、一生懸命望亜奈さんに話した。
「キャー それでそれで?」
「コーヒー冷めますって私が言って。その時に触れた手が熱くて熱に気づいたんですけど……」
「……桃ちゃん。私、主任が不憫で仕方がない」
え?なんで?
私じゃなくて主任が?
どうして不憫なの?
「まぁ桃ちゃんにはもうちょっと頑張ってもらわないとね」
「な、なにをですか?」
「色恋ごと?」
やっぱり恋レベル0なんですね、私。