彼と恋のレベル上げ(10/6おまけ追加)
クリスマスは家族と一緒に過ごす日です?
冬って恋人たちのイベントが多くて困る 独り身には辛い クリスマスは恋人と過ごすって誰が決めたの?!
ここで何か起こるのは漫画や小説、ドラマや映画の中だけの話。実際はそんなことありえない。
ただ淡々と一日が過ぎていくだけ。
月に数回外回りに同行して、巡回レポートを書く。
私が外回りしてほんとに貢献できてるのかっていうのは未だに謎。
売り上げだって劇的に伸びてる店舗もない。
変わったことといえばあの店長からの電話の回数が減ったぐらい。
なんかあったんですか?なんてこと聞けるわけもなく、私が一人ただもやっとしてるだけ。
いつのまにか十二月になってまた仕事も忙しくなり始めた。
*****
久しぶりの朔也さんのお店のランチ。
十二月は月のメニューとは別にクリスマスメニューとやらがあるらしい。
それを教えてくれた後に朔也さんは、「新しいメニュー出たら教えたいから桃華ちゃんのメアド教えて?」とキラキラの笑顔で聞いてきた。
「は?」
私が答えるより先に主任の言葉が発せられる。
「俺に言えばいいだろ?」
「えー?お前に言ってもつまんないじゃん。料理人としては生の意見が聞きたいわけよ、わかる?」
「わかるかよ、んなの」
ここで朔也さんにメアドを教えたらかなり主任の機嫌が悪くなるよね?
これからまだ外回り続くのに。
だいたい主任のお友達と私がこれ以上関わって欲しくないっていう意思表示なんだろうし。
「ま、いいや。一応クリスマスディナーは二十三~二十五日までの限定メニューだから。じゃね、桃華ちゃん外回り頑張って」
「あの、すみません。…ありがとうございます」
謝ってお礼言って忙しいな、私。
帰り際、こっそり朔也さんが名刺を渡してくれたことはもちろん主任には内緒。
そんな事知ったら気分悪くするだろうし、私もこれ以上主任の機嫌を損ねたくはない。
この名刺は大切に保管させていただきます。
まさかこの名刺が役に立つ時がくるなんてこの時の私は思いもしなかった。
ただ淡々と一日が過ぎていくだけ。
月に数回外回りに同行して、巡回レポートを書く。
私が外回りしてほんとに貢献できてるのかっていうのは未だに謎。
売り上げだって劇的に伸びてる店舗もない。
変わったことといえばあの店長からの電話の回数が減ったぐらい。
なんかあったんですか?なんてこと聞けるわけもなく、私が一人ただもやっとしてるだけ。
いつのまにか十二月になってまた仕事も忙しくなり始めた。
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久しぶりの朔也さんのお店のランチ。
十二月は月のメニューとは別にクリスマスメニューとやらがあるらしい。
それを教えてくれた後に朔也さんは、「新しいメニュー出たら教えたいから桃華ちゃんのメアド教えて?」とキラキラの笑顔で聞いてきた。
「は?」
私が答えるより先に主任の言葉が発せられる。
「俺に言えばいいだろ?」
「えー?お前に言ってもつまんないじゃん。料理人としては生の意見が聞きたいわけよ、わかる?」
「わかるかよ、んなの」
ここで朔也さんにメアドを教えたらかなり主任の機嫌が悪くなるよね?
これからまだ外回り続くのに。
だいたい主任のお友達と私がこれ以上関わって欲しくないっていう意思表示なんだろうし。
「ま、いいや。一応クリスマスディナーは二十三~二十五日までの限定メニューだから。じゃね、桃華ちゃん外回り頑張って」
「あの、すみません。…ありがとうございます」
謝ってお礼言って忙しいな、私。
帰り際、こっそり朔也さんが名刺を渡してくれたことはもちろん主任には内緒。
そんな事知ったら気分悪くするだろうし、私もこれ以上主任の機嫌を損ねたくはない。
この名刺は大切に保管させていただきます。
まさかこの名刺が役に立つ時がくるなんてこの時の私は思いもしなかった。