彼と恋のレベル上げ(10/6おまけ追加)
ほんの数分の間にどんどんと昇っていく太陽。
ただそれを黙ってみている私たち。
太陽がすっかり水平線から出てしまうと周りの人たちもそこから動き出してきた。
私は少し興奮気味で
「なんかすごく感動しちゃいました」
「こうやって日の出を見るのもいいものですね」
日の出自体にもすごく感動したけれど、新年最初にここでこうして主任と二人で見れたことがとても嬉しかった。
「はい!ほんと連れてきていただいてありがとうございます!」
「いえ、喜んでくれて良かったです」
主任がやわらかく微笑んで、そう答えてくれるから、
「もうっ、ずっと忘れません。こんなにパワーもらえるなんて、なんか今年は頑張れそうです」
「そう、ですね」
うん、頑張れそう
色々な意味で
いや、頑張ろう
色々と
*****
車に戻っても、駐車場から出る車の大渋滞をしばらく待つことにした私たち。
すっかり太陽が昇って海をキラキラと光らせている。
「今度は海に沈む夕日、ですね?」
え?
その約束ってまだ有効だったの?
でも、それって夏にならないとダメって……
「……まだしばらく先の話ですが」
「あのっ、いえ、待ちます!っていうか、楽しみにしてます!」
うわー。言っちゃった。
楽しみにしてるとか思いっきり言っちゃったけど、大丈夫?
大丈夫っていうか、もう言っちゃったから戻しようがないんだけど。
「今日はそろそろ帰りますか」
「あ、はい。えと、運転かわりましょうか?」
行きもずっと運転してもらったし、私も一応車の免許持ってるし。
ていうか毎日運転してるから、車の運転なら代われるから。
「いえ、先ほども休みましたし大丈夫です。天ヶ瀬さんは眠くなったら寝ていいですから」
「や、私はさっきも寝ちゃったので…あの、ほんといつでも代わるので言ってください」
主任はそれには微笑んだだけで、駐車場から車を発進させた。
やっぱり私の運転は不安、なのかな?
主任が私の運転する車に乗ったのは熱が出ていたときの一度きり。
外回り同行のときもいつも主任が運転していて代わるって言っても一度も運転させてもらってない。
…やっぱり私の運転が不安ってことなんだ。
いつか安心して主任が私の車に乗ってくれたらいいんだけど。
ただそれを黙ってみている私たち。
太陽がすっかり水平線から出てしまうと周りの人たちもそこから動き出してきた。
私は少し興奮気味で
「なんかすごく感動しちゃいました」
「こうやって日の出を見るのもいいものですね」
日の出自体にもすごく感動したけれど、新年最初にここでこうして主任と二人で見れたことがとても嬉しかった。
「はい!ほんと連れてきていただいてありがとうございます!」
「いえ、喜んでくれて良かったです」
主任がやわらかく微笑んで、そう答えてくれるから、
「もうっ、ずっと忘れません。こんなにパワーもらえるなんて、なんか今年は頑張れそうです」
「そう、ですね」
うん、頑張れそう
色々な意味で
いや、頑張ろう
色々と
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車に戻っても、駐車場から出る車の大渋滞をしばらく待つことにした私たち。
すっかり太陽が昇って海をキラキラと光らせている。
「今度は海に沈む夕日、ですね?」
え?
その約束ってまだ有効だったの?
でも、それって夏にならないとダメって……
「……まだしばらく先の話ですが」
「あのっ、いえ、待ちます!っていうか、楽しみにしてます!」
うわー。言っちゃった。
楽しみにしてるとか思いっきり言っちゃったけど、大丈夫?
大丈夫っていうか、もう言っちゃったから戻しようがないんだけど。
「今日はそろそろ帰りますか」
「あ、はい。えと、運転かわりましょうか?」
行きもずっと運転してもらったし、私も一応車の免許持ってるし。
ていうか毎日運転してるから、車の運転なら代われるから。
「いえ、先ほども休みましたし大丈夫です。天ヶ瀬さんは眠くなったら寝ていいですから」
「や、私はさっきも寝ちゃったので…あの、ほんといつでも代わるので言ってください」
主任はそれには微笑んだだけで、駐車場から車を発進させた。
やっぱり私の運転は不安、なのかな?
主任が私の運転する車に乗ったのは熱が出ていたときの一度きり。
外回り同行のときもいつも主任が運転していて代わるって言っても一度も運転させてもらってない。
…やっぱり私の運転が不安ってことなんだ。
いつか安心して主任が私の車に乗ってくれたらいいんだけど。